だるまさんが転んだ!!

黄旗が上がったその時、あなたが取るべき判断は?

今のところクラスや開催日によって、振る舞いが違うように感じるので、一概にこうあるべきだというのは示すことができないのですが方向性としては、そのまま進行できるようにする、早くリスタートできるようにする、ということに限ります。なぜなら多くの場合黄旗が出たときには誰かが転んでいるはずなのでそこに機運が生まれます。先頭の選手には迷惑でしょうがそれ以外の特に後方を走る選手にはまたとないチャンスです。

実際にはどうすればいいのか、というと、あくまでも一例ですけどね。隊列を組まないとリスタートできない場合は黄旗が出たその時にスッキリと並んでしまうこと。いずれかの要因でエンストした選手が復帰するまでには一周程度(10秒?)の時間が掛かるようですがその間に審判にリスタートを促す行動を取ることです。そうすることで少しでも転んだ選手からの優位を保ったままリスタートすることができます。

リスタートの瞬間の優位をねらって列から外れてみたり前の選手との間隔を広めに取ってたりするとなかなかリスタートしません。そうすると現行のルールでは転倒した選手が隊列の後に戻ってしまって、回り回って自分の益にならない。だから早いところリスタートして転倒した選手が不利になるように、転倒しない選手が有利になるように行動する必要があります。

現状、ノービスでは全員揃うか、転んだ選手が戦線から離脱するまではリスタートしないんでしたっけ?ジュニアもそうなんですか?最近老眼になって近くのものが見えないのとボケで字が読めないのでルールもあんまりよくわかっていないですが、ひとまずはルールにある動きを理解することが重要です。どうすれば場面毎に有利になるのか。

いろいろ配慮した上で現在のルールになっているとは思いますが、基本的にはレースは走っている人のものです。転んでいる人のものではないのです。ただし安全であることが担保されていなければなりませんが。でも現在のルールでは実際には転んだ人が有利になっているんですね。それは安全に重点があるからで、しかも悪用する人が少ないからでしょう。

以前に比べたらウソのように転倒者がいませんし、それ故にレースも短時間で進行する。ずいぶんとよくなっていると思いますよ。年間4戦くらいの短時間でしかも数年で。前世紀のもてぎのレースは永遠に続くんじゃないか?と思うほど、あれ?コレ25周のレースだっけ?と思うほど、荒れていて面白いとかじゃなくて早く終わらないかなぁとか思ったくらいでしたから。本当によくなった。でもね、「見ている専門」としてはあと一歩行ってもらいたいんですよね。

理想的にはターン毎の黄旗で進行か赤旗でリスタート。黄旗で進行ってのは、進行に影響のあるターンのみ追い越しの禁止でその他のターンはレースを進行ということ。転倒者や障害物が存在する時間だけ黄旗が出ていて障害物がなくなれば黄旗も引っ込んで緑旗で正常進行。そうでなくて転倒者や障害物を選手自身で待避・撤去できない場合は赤旗でレースを中断、リスタート。
コレをノービスからエキスパートまで統一したルールで。

それには選手の行動が鍵になると思います。特にジュニアの選手の動向は注目されているのではないかと思いますよ。以前からジュニアは怖い。できれば1シーズンで抜けたい、なんて声がよく聞かれましたらね。東の塔からもそんな風が吹いていたように思います。でもジュニアだけじゃないですよ。危ないなあと思うのはノービスも同じ。NvもJrも特定の人ですけどね。今はここには挙げませんけど。

そんなに安全安全って言ってたら......なんて声もあるかもしれませんが、その辺はまた明日。

スライドの閾値

フラットトラック/ダートトラックをやっていると必然的にタイヤを滑らせながらの走行と言うことになりますが、こういう状況はツーリングなどといった通常の走行ではあまり遭遇しません。むしろタイヤが滑るような事があるとすぐに転倒に結びついてしまうライダーが多いようです。ではフラットトラックではなぜそういう状況で走行を維持できるのかと言えばスライドに対する感覚の閾値を上げているからに他なりません。

砂の浮いているような路面でレース中のようなのスピードを出してコーナーに入っていくのはまともな感覚ではありませんがフラットトラックのコース上であれば訓練次第でできるようになります。フラットトラックのコースは路面のミューが安定して低いために、タイミングの悪さやスピードの低さにかかわらず、一定の手順でコーナリングの動作を行うことでスライドを起こしてしまうからです。もちろんタイミングを外せばスリップダウンしてしまうのですが。それでもロードレースでいきなりドリフトしようなどと思うよりはずいぶんと安易にリアタイヤをスライドさせることができます。

フラットトラックを始める前はリアタイヤよりもフロントタイヤが先に逃げるのではないか(フロントタイヤがスリップしてスリップダウンしないか)とかリアタイヤが滑りすぎてスピンしないのかとか、あらぬ心配がヘルメットのシールドに浮かんでは消えますが大体は杞憂です。そういうのはもうちょっとうまくなってから心配してもいいかもしれません。最初から一人でチャレンジする人は別として普通は近所にいるうまい人に教わるのが一般的です。一番最初は乗車の姿勢やアクセルのタイミングなど今までとは違う作法にとまどう事もあるかと思いますが、ダマされたと思って言われたとおりにしてみてください。ダマされているかのようにスライドして走っていきます。

最初はリアタイヤがちょっと流れただけでもかなりびっくりですし、楽しく感じます。「もしかして才能あるんじゃな~い?」とか思う人も少なくありません。ターン(コーナー)の手前から出口までスライドしながら走れるようになるのも思っていたほど難しいことではありません。ビデオで見てみると実際には流れているのかいないのかと言った程度なので「これって、ホントにながれてんの?」とがっかりする人も少なくないのですが。とはいえスライドができない、という人はあまりいないのでまだやってみたことのない人はぜひ始めてください。いままでバイクに乗ったことのある人ならばスライドはできるようになります。

いままでスライドをしたことのないライダーは、「スライド(スリップ)する→転倒」か、転倒を免れても「たまたま転倒しなかった」という「スライド=転倒」の概念から抜け出すことはできないのですが、スライドができようになると「スライド→コーナリング………転倒」という転倒までの幅ができることになります。フラットトラックの初心者はコーナリングから転倒までの幅が狭いためにちょっとしたことで転倒に繋がりますが経験を積むことでその幅を広げることができます。そのためにもより経験を積んだ人に教わると言うが上達の早道です。

近所にうまい人がいないって?せっかくWEBでアクセスしているのならば、ここやダートトラック関連のブログや掲示板で「誰か教えてくれない?」って聞いてみるといいかもしれません。以外といるのかもしれませんよ。

Troy Lee の歴史

皆さんの大好きなデザインブランドの Troy Lee Designs ですが、先日から眺めていたリザルト解析集

これを見ていたワケじゃないけどアタシが見てたのは紙媒体なのでこちらで代用
Flat Track 2008 AMA Pro Racing Rulebooks

(製作・発行はクールベスさんちの誰か、多分トーチャンかニーチャン)を眺めていると Troy Lee の名前が出てくるんですよ。でも、Troy Lee がフラットトラックで活躍してたなんて聞かないしなあ、と思って、ロジャーに聞いたら下のページを教えてもらいましたよ。

More about Troy

Where did I come from and where did my passion for racing come from? Well, I guess I should start right at the beginning. The year was 1961 and my mother, Linda, was pregnant with me. She and my father, Larry, were at Ascot Park watching a dirt track national. From what my dad tells me, that night, the current National Champion, Troy Lee, won the main event. On the way home, he said to my mom, "Troy Lee, that has a cool ring to it". And so it was. I was named at the races.

ということで、TLDの Troy Lee と GNC ライダーの Troy Lee は別人28号ですよ。後の Troy Lee をご懐妊中のリンダさんをアスコットパークに連れてったレースで Troy Lee がかっこいいもんだから Larry さん、子供の名前は Troy Lee で決まりね、てなことになっちゃったらしいんですが、そのレースの詳細がよくわからない。

確かに '60 の GNC で Troy Lee はスプリングフィールドで1勝して、GNC ランキング 4 位になってはいますが、 '61 のナショナルでは# 1 は付けていないはず。 4 位ですからね。ではカリフォルニアで 1 番なのかと言うとジョー・レオナルドが 2 位にいたりして CA でも 2 位なんですな。だから CA の 1 番でもないんですよ。

で、翌年の GNC では ASCOT は出てこないんですよ。GNC としては '84 の一回だけ。あ、ホットシューとか?違うなあ。全文検索しても 9/21/84 Ascot, CA TT Steeplechase しか出てこないんだよな。ってことは GNC ではなかったとか?TLの両親が見に行った「 were at Ascot Park watching a dirt track national 」ってのはナンなんだよー!!


AMA Flat Track Championship Annual Results 1960
Date Location Event Winner Mach.
March 13 Daytona Beach, FL Road Race Brad Andres, San Diego, CA Harley-Davidson
June 19 Laconia, NH Road Race Dick Mann, El Sobrante, CA BSA
July 3 Schererville, IN Half-mile Carroll Resweber, Cedarburg, WI Harley-Davidson
July 17 Sacramento, CA Mile Everett Brashear, Beaumont, TX Harley-Davidson
July 23 Gardena, CA Half-mile Al Gunter, Los Angeles, CA BSA
July 31 Phoenix, AZ Mile Carroll Resweber, Cedarburg, WI Harley-Davidson
Aug. 7 Heidelberg, PA Half-mile Carroll Resweber, Cedarburg, WI Harley-Davidson
Aug. 14 Watkins Glen, NY Road Race Brad Andres, San Diego, CA Harley-Davidson
Aug. 21 Springfield, IL Mile Troy Lee, Oceanside, CA Harley-Davidson
Aug. 28 Peoria, IL TT Joe Leonard, San Jose, CA Harley-Davidson
Aug. 28 Peoria, IL TT Bart Markel, Flint, MI Harley-Davidson

1960 Grand National Standings

Pos. Name, hometown Points
1 Carroll Resweber, Cedarburg, WI 49
2 Joe Leonard, San Jose, CA 45
3 Bart Markel, Flint, MI 35
4 Troy Lee, Oceanside, CA 26
5 Dick Mann, El Sobrante, CA 25
6 Brad Andres, San Diego, CA 18
6 Everett Brashear, Beaumont, TX 18
8 Al Gunter, Los Angeles, CA 15
9 Stuart Morley, Los Angeles, CA 11
10 Sammy Tanner, Los Angeles, CA 9

 

松本兄とアリーさんの攻防

0810191565www.flickr.com

この状態で約3周、兄はアリーさんのインにプレッシャーを与え続けたんですな。ナニしろ前も横も制限されているのでこれ以上はらむことも前に出ることも許されない。接触してしまえば転倒してしまうこともあるわけで。そうやって6回、イン側からのプレッシャーでアリーさんを攻め続けた兄はついに4ターン立ち上がりでアリーさんをアウトによせ、ストレートで並ぶと7回目のアタックで1ターンインの奪取を決めることになります。

ダートトラックだから接触はアタリマエなんて意見もあるんでしょうけど、接触なしに抜くこともできるいい例です。兄がアリーさんのラインに活路を見つけてねばり強くプレッシャーをかけ続ける、接触することも離されることもなく進入時はぴったりと横に付け続ける。長い時間多くの回数、先行するライダーに合わせてラインとスピード、車体の姿勢を制御し続けることは簡単じゃありません。それだけにすばらしいレースでした。

二幅、三幅 
先頭を走るライダーは自分のスタイルで自分のラインを走れば一番良いわけですが、二番目以降のライダーが前にいるライダーを抜くにはそれなりに条件が整わないことには、気持ちだけ速くても叶いません。

絶対的な条件として前を行くライダーよりも速いこと。どんなに抜きたい気持ちが強くてもバイクとライダーが総合して前を行くライダーよりも速くなくては抜くことができません。

そしてダートトラックってのはイン側をきちんと締められるととても抜きにくい。だからいくら速くても抜けないことがあります。相手のラインをずらすには相手に合わせてターンの前に位置取りをする必要があります。ロードレースのように後輪出力が大きくて路面のミューが高ければラインをクロスさせて、なんて事もやりやすいのですが、ダートトラックの、殊にXR100ではそうも行きません。一車長も後に行ってしまうと取り返すのが大変でなかなか思った位置取りができない。ダートトラックレースの場合追い抜きの先行動作として、内側の位置取りをすべくツーワイド、スリーワイド(200mトラックのXR100だとないか)てなことになるんですな。

ツーワイド、スリーワイドってのはお互いに技術があって信頼関係が築けていないと成立しないんです。いつでも後ろから来るライダーの衝突に気を遣っていられますか?

並んでからの接触ってのはの路面状況や向き換えのタイミングで起こるから仕方ないんですが、これがラインが違うとかスピードが違うとかだと、接触じゃなくて衝突になっちゃう。後から行くライダーは前を見てタイミングをとっているからいいようなものでしょうけど、先行するライダーには衝突のタイミングも向きもわからないんですから、想定外の方向に車体を振られると転倒に繋がりますよ。

ターンへの進入で、ストレートへの立ち上がりでスライドすることで向き換えとスピードを変化させているその瞬間に他のライダーからの衝突に備えるなんてことできますか。仮にハンドルやフロントタイヤを引っかけられたら、車体のど真ん中にフロントタイヤを突っ込まれたら、それでもそのままで走り続けられます?もしそれを要求されるようだと普通のヒトは一歩引きますよ。

反対に、追い上げていくライダーにとっても、意図しない接触はそれ以上に危険な状態を作り出します。進入での速度やラインを前走者に合わせずに突っ込んでいくと、大方フロントタイヤを前走者のリアタイヤや車体に接触させることでステアリングのコントロールを失うことになります。この後は転倒へのステップを踏むことになるわけで、いいことはなにもありません。かろうじて転ばなくてもスピードを落としていたりしてレース的にはぐだぐだになりますな。

そうそう、こうやってツーワイドでのレースが頻繁に行われるのも安定した路面を作ってくれるもてぎのスタッフがいるからです。もしも荒れた路面だとお互いにどこに飛ばされるかわからないから距離を取らざるを得ないでしょ。もてぎみたいに天候の不安定なところであの路面を維持するってのはかなり難しいんだと思いますよ。アタシはしばらくやってないので偉そうなこと言えませんけど。

そういうわけで接触無しでもレースは成立します、って話です。

これでいいのか!!ノービス250

あー、えーといろいろ書きたいことがあるんですが、まずはよく転ぶ方へ。

「あー?そんな昔のこと忘れちゃったよ」ってかたはこちらを観てから

ziziさん編集のビデオ

転ばないでください 
転ぶと勝てませんよ。転んでも復帰できるのはもてぎのお情けです。復帰できるまで待ってくれるのは決して安くない金額をいただいちゃっている手前最後まで走らせてあげたいっていう仏心からですよ。ルールにあるからじゃありません。その前に気持ちがあって、ルールという実体になっているに過ぎません。

転ぶとレースがだれるのと、スケジュールが押すのと、転ばないライダーに迷惑なのと、後続のライダーが巻き込まれて迷惑なのと、マシンが壊れるのと、スタッフの手間が増えるのと、直後のクラス(具体的にはEXOPN)マシンとライダーに迷惑なのと、けが人が出るのと、けがをすると本人が大変だし家族はもっと大変だしメディカルの仕事が増えるし共済が使われて掛け金が高くなるし、まあそのほかとにかくナニもいいことがないので転ばないでください。そんなこと知ってるって?知ってて当然です。

転んでいる状態を思い出すだけでソートー嫌なものが込み上げてきます。怒っています。ムキィィィィィィィ!!!!!

どうするのか 
転ぶライダーは準備不足なことがあります。具体的にはまずファイナルをショートで合わせててください。これでリアタイヤを回しすぎてオーバーステアスリップダウンすることが少なくなります。他にもありますがそれは他の人に聞いてください。

十分な準備をした上で転ぶと言うことであれば練習が必要です。それはどこか別の場所ではなくて、もてぎの200mトラックで、ひとりではなく外側や内側にライダーを置いて制限練習をしてください。ひとりで練習してもレースでは走れないことが多いと思います。日曜日のレースではJr100の松本兄選手がとてもいいお手本です。あんなにできたらエキスパートで勝てますけど。

というわけで、レースを楽しむのであればレース前日に行われる特別スポーツ走行に行くといいですよ。ご存じですか、そうですか。では行きましょう。もてぎのスタッフのみなさんもせっかく用意して待っていてくれてるんですから。

そんなに走りにいけないよ、って。それでもやることは山のようにあります。 アタシの撮っている写真はそのためのものです。あなたと誰かを比べるために撮っています。ご自身のライディングにうっとりするのも結構ですが、それだけではなく誰かとあなたを比べてください。そこにヒントがあります。

レースは本気でやるから面白い 
いえね、転ぶヤツは本気でやってない、とか言うつもりはありませんよ。それは本人の感じるところであってアタシの関知するところじゃありませんから。ただね、ノービスのうちから「一か八か」なんてレースをするものじゃありませんよ。それは本気でやっていても方向が違ってます。

勝つためには転んでも仕方がないところまで踏み込む、のではなくて、転ばなくても出せる成績をちょっとずつ上げていくことが重要です。でないと、いくつ体があっても足りませんよ。ダートトラックってのは低ミュー路面のおかげで50歳くらいまで現役で、しかもトップカテゴリで戦える数少ないスピード系競技です。だからゆっくりと成長していけばいいんです。

まあ、あれですよ。いつもの「転んではいけない」の焼き直しなので始めて読む人以外はスルーな方向でも結構です。じゃあ、書かなきゃいいんですがジジイなのでその辺は仕方ありません。

このままトップ3に勝たせちゃっていいのかな? 
俺は転ばないよー、ってあなたにも言いたいことがあります。

林、後藤、遠藤の三選手がレースに出続けると他の人が勝たない可能性がありそうです。他の選手は来年まで昇格を狙っていないんでしょうか。

今回勝った林選手は練習も来てませんし、尾てい骨にヒビをいれて、半月板を切って、その上○○してるのに、それでも危なげなく勝つワケですよ。

そういうことでいいんですかね。仮に上の三選手がシリーズ優勝しても「他の二人を抑えれば勝てると思ってました」なんてコメントを聞くことになりますよ。

速いとかうまいとかってのは他の選手にだっていえることなんですが勝つには他にも必要なものがあるんですよ。十分な準備ってのはそういうのも入ってるんですが、中身は知りません。むかし、えらーいライダーが「グリッドにつく前に勝負は決まってる」と言っていたことを思い出します。

ちょっと矛盾するようですが……

特に今回、後藤選手はいろいろあって、それでもあきらめないでがんばっただけにその辺の××を是非身につけていただきたいと思います。××ってのはもったいぶって書きません。悪しからず。

医者もビックリ

WPFTRS-BBS

栃木県壬生町 獨協医科大学病院ICUに入院中の吉田潤選手ですが、本日14日よりリハビリを開始する事になりました。

開眼 吉田選手の状況

KDPA Blog

昨日、もてぎで保管していた吉田潤選手の貴重品や携帯電話を自宅まで届けお話を伺って来ました。
現在、吉田選手のお母さんは江東区~栃木県壬生町を毎日電車で通っておられます。
10月5日の状態は
1)目を見開き、キョロキョロ見回す事が出来る様になった
2)話しかけると表情が変化、手を握り返したりしゃべろうとする(喉にチューブが入っており声は出ない)
とのことでした。

詳しくは開眼にて。

一安心ですな。

報告 - tadashi natsume 吉田選手の状況

wpftrs

先ほど、吉田選手のお母さんから電話をいただきました。 状況ですが、まだ目を覚ましてはいないものの、「血の塊」が大きくなっていないこと。

身体の状態が安定してきていること。

この2つを教えていただきました。

みなさんにお願いがあります。病院への訪問、問い合わせなどはしばらく控えてくださいます様お願いします。

現在 吉田選手のお母さんが1人で全てをこなしておられます。 多忙な今、訪問された方への対応までは手が回りかねます。

真に勝手ながら、よろしくお願いいたします。

お知らせ@KDPA-BBS 吉田潤選手負傷

WPFTRS BBS より転載

9月28日、もてぎダートトラックオールスターエキシビジョンレースにて、#80吉田潤選手が400mトラック第2ターンにて単独転倒、負傷しました。 現在、栃木県壬生町 獨協医科大学病院で治療を受けています。 16:50分、コントロールを失った吉田選手のマシンは壁に衝突。 17:10ヘリ搬送開始。 13分後に獨協医大救命センターに到着しました。 もてぎスタッフ、メディカルの皆さん。ヘリ手配をして下さったmoto-GP医師団の皆さん。 夕刻で飛べるかギリギリだった中 搬送してくれたホンダ航空の皆さん。ありがとうございました。

吉田選手のお母さんから伝言を頼まれました。「盛り上げなければならないこの様な大会で大変な事をしてしまい、申し訳ありません。息子は現在(29日17:00時点)意識が戻りません。本日CT撮影を行いました。明日、また検査です。」 とのお話でした。前頭葉部分に出血があり、現在集中治療室に入っています。

※心配していただいて居る方々のために、と吉田選手のお母さんに許可をいただき書いています。

とのこと。コメントはKDPAのBBSへ。

GNCで勝つ日本人

しばらく忘れていたことがありましてね。「GNCで勝つ日本人を見たい」というモノなのですが、だいぶスレタというか萎んだというか、あるいは夢が小さくなったのか既存の枠組みの中でどうあるべきかなんて思うようになってたんじゃないかな?

「やっぱり25周でしょ?」って言われると、そんなに有ってもなぁ12周でいいか、なんて思っていたんですが訳を聞くと「GNCだってアマチュアナショナルだって25周でしょ?」って。で数秒かかって思い出したんですね。そういえば以前そう思っていたなって。

いつも駄文を垂れ流しているんですがその源流にあるのは、GNCで勝つ日本人を見たい、なワケですよ。ずいぶんと忘れてましたけど。年寄りぶるつもりもないですけど若い人の言うことは昔の自分に言われているようでかなり突き刺さりますな。

というわけで改めて目標を。

30年後までに日本からGNCチャンピオンを輩出する

というわけで、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

つくばからの福音 The Holy Speedway.

文字通り門を叩いて開いた話なんですが、既にご存じのことと思います。えー、某書からの引用は、揶揄してんのか?コラッと怒られそうなのでこれくらいにしますが。

さて、つくばの面々、非常にがんばっております。そこで皆さんにもご協力をお願いしたいと思います。ナニを協力して欲しいのかというのは、いずれメンバーの募集があるでしょうから、ぜひ応募して欲しい、組織ができていく過程を楽しんで欲しいんですよ。できあがったものに乗っかるのではなくて一緒に作っていく。仮に乗り遅れてある程度できあがってから入るときにでも、入り口に迷わないような大きな門が建つはずなのでそこから入っていってもらえればいいかと思います。

AMAというロールモデル 
現在日本国内で行われているダートトラックはAMAのフラットトラックを手本に行われているはずです。ダートトラックレースを求めて海外に行く多くの選手はアメリカに行きますし、実際にAMAのアマチュアナショナルやプロスポーツクラスでレースをします。

というワケで競技の様式だけではなくて、競技を行う組織のあり方も輸入するのがいいんじゃないかと思うんですね。いやもちろん AMA だからお手本にするわけではなくて、あの文面

flattrackexpress.hatenablog.com

には組織が個として成長していくための大切な要素が含まれているからです。

詳しくはThe Holy Speedway.--ロジャーブログからどぞ。アタシなんかがここで書くことは既にロジャーブログでほぼ語り尽くされていると思います。つくばで作られる組織が他のダートトラックライダーに刺激を与えることになると思いますし、今後、別の組織のロールモデルになることを確信しています。

改めてアタシからのお願いですが、近所の方はぜひお出でになってください。特に高野さんの友達とか、友達の友達とか。あ、高野さんの友達じゃなくてもいいんですけど。

godspeed you.

ニワトリが先かタマゴがさきか

たぶんニワトリだと思いますけどね。あ、いえね、夕飯が親子丼だったんですけどね。鍋に入れるのは鶏肉だなと思ったりして。でもマルのままニワトリが丼の上にタマゴまみれになってこっちを睨んでいたらいやだなあ。ちょっとヒクなあ。

さて、つまんない枕はどうでもいいんですが、ことスポーツとしてのレースではどちらが先と言うことはなくて車の両輪なんですな。

だめだ、眠い。明日起きて書けたら書きます。

でわ。お休みなさいまし。

というわけ 
でその続き。あ、気がついたらお題が捻れてる、というか変わってる。がーん、まあいいか。かなり小人が書いているので仕方ないですな。

レースでは参加者もスタッフも欠くことのできない要素なんですが、過去の長い間多くのライダーは、アタシ出る人、主催する人は誰かやって、な状態だったんですな。最近はキャンプやスクール、そしてレースと、動きが出てきましたがもっと多くの人がレースなり走行会のスタッフをやったらいいと思いますよ。特に30才を過ぎているようなベテランのみなさんは出るのに加えてスタッフをやるってのを始めませんかね。

本来レースはライダーがやるべきなんですよ。トラックの周りの草を刈って、トラックをならして整備をして、受付して、フラッグマンやって、コーナーワーカーやって、審判やって、タイムの計測して、ラップチャート付けて、リザルト作って、次のレースのお知らせやって、プログラム作って、またトラックの整備して。乗りたいから、レースに出たいからこういうことできる訳でしょ?

今のもてぎのダートトラックレースのスタッフはベストだと思います。前にも書きましたがレースの組立やスタッフの動きが一つ一つの順序立てて考えられているように見えるんですよ。あ、まあ若干は直接聞いた部分もありますけど。それにしてもやはりプロの仕事を感じますな。それをだからこそ、今のスタッフもノウハウも失う訳にはいかないのですよ。

スタッフがどうしても来られないときにこれを代われる誰かが必要ですし、そのプロの仕事にいままで十分にいろいろ世話になってきたでしょ?たまには恩返ししてもいいでしょ?レースのタイムテーブルどうしてそういう順番になっているのか知りたいでしょ?特にエキスパートに上がって「もう、上がり、うふふん」なんて思っている方、それはやり逃げですよ。後が祟りますよ。あらかじめ挙げておきますけど、結婚したからとか、これから子供作っちゃうぞ!!!とか、子供ができたからとか、そういう理由でレースを引退するのはそろそろやめにしませんか。選手としてレースには参加できなくてもスタッフとしてならレースに参加できますよ。月一回なんですから、しかも身一つですよ。タイヤもエンジンもウエアもメンテナンスする必要なし。やる気だけですよ。

こと、もてぎに関してはいろいろ制約があるでしょうから、無理に押し掛けていっても、担当の方が困るだけなので「何かできることがありますか?○○くらいはできますけど」ってのがひとまずいいかと思いますが。

で仮にそれもかなわないなら観客としてでもいいんですよ。レースに選手として出られないから現場にも行かなーい、ってんじゃなくて近所の若いの捕まえてきて、おまえレース見れ、やれって言ってくださいよ。あ、若くなくていいんですけど。オールドタイマーでもいいですよ。最盛期から見れば、選手が半分くらいしかいないんですよ。でもレース環境は過去最高なんですからもったいないでしょ。

あ、なんか話しが発散しそうなので元に戻しますが、レースには参加者もスタッフもなくてはならない存在なんですよ。そういう訳でもう上がりだと思うライダーはスタッフになれるのか考えてみてください。そうすることで先日来挙げているいろいろな問題がかなり多く解決できますよ。そして将来レースを主催したくなったときにだって経験があるからできます。保証します。アタシは件のイベント後あちこちから後援をもらってアイスライドをいくつも主催してきました。いかがですか?レースのスタッフをやってみたくないですか?

AMAとの違い

デブリとしての転倒者が出たときの一連のルール、そう、低速走行をして転倒者の復帰が同一周回で保証されるルール、AMAにはありません。なぜか?調べても出てきません。しかし、出てこないってことは、常識的に考えてみると「まあそうか」と思います。なぜ思うのか。

この違和感、自然に備わっていると考えられている権利が制限されているからです。モーターサイクルのルールではなくて法律とか憲法とかのレベルでの話し。

ナニが侵されるのか 
転ぶとナニがいけないのかと言うと、転ぶと勝てないからです。ほんとならあっという間に周回遅れにされて復帰してもビリッケツでしかレースを終えることができません。でも、今は転んでも同一周回で復帰が保証されてますよね。なんかへん。

転んだ選手が勝つような、あるいは順位が高くなるようなレースで抱く違和感はなんなのか?それは転んでいない選手の権利が侵されているからです。転んだ選手が順位を落とすのはごく自然なことですが、低速走行で復帰が保証されている状態は転んでいない選手の権利が著しく制限され、転んだ選手の権利だけが特別優遇されているから、違和感を抱くんです。

ではどうすれば、この違和感を抱くルールを無くすことができるのか。問題はいくつかあるでしょう。思いつくところを挙げます。

それで安全が確保できるのか
参加者がそのレベルに達しているのか
転倒が発生した時にデブリのレベルを判断できるコーナーワーカーがいるのか
というわけで 
続きは後日。ちょっと忙しくて連日は更新できないかも……

大人と子供

ネタがどうしても湿っぽくなる梅雨時ですが。皆様いかがお過ごしでしょうか。じめじめしているのでビールでも飲んでスッキリしますか?アタシャ飲めないので大人の楽しみも8割知らないんですけど。

さて、レースのない休日は空気の抜けた○○○○○○のような一日を送っているのですが、気まぐれに「自転車乗りに行く?」と息子に聞いてみると「道は乗っちゃいけないんだ」なんて生意気なこと言うんですね。道じゃなきゃどこ乗るンだよ!!なんて子供相手に切れネタを披露したりしませんが、しかし30年も子供をやってないと時代は変わるものだとしみじみ感じたものです。アタシが子供の頃はどこを自転車で走っても怒られたりしませんでしたが、最近はそうでもないんですね。あ、まあ塀の上とか階段とかは怒られましたよ。塀が傷むとか、転んだら階段の角が傷むとか言われてね。そうじゃないか…乗っちゃいけないンだけど乗ってただけなのかな?

さて、この「道は乗っちゃいけない」というおふれ、小学校からの指示だそうで主に自動車との事故防止を目的にしているらしいんですね。安全と自転車を乗る自由を天秤に掛けて、安全を取ったわけですがそうすると自転車には自由には乗れない。いろいろ制限が付くんですな。まあ、まともなのは「大人と一緒ならいい」という例外措置があるおかげでその辺どころか自転車専用道路なんかをサイクリングできたりするわけです。校則からはずれることなくね。

ここからは、ここまで読んでだいたい言いたいことが分かる、察しのいい方向けに書きますが。

いつまでも、ダートトラックレースでデブリがでたら低速走行させられる、てのは、ウチの息子と同じだと思われている証拠ですよ。そうじゃなきゃ安全が確保できない。そう思われてるわけですよ。

実のところ、もうそろそろあのルールもエンジョイとかXR100以外ではいらないんじゃないかと思っていましただけど、そうでもなかったようですよ。先日のレースの話を聞く限りはね。まだいるのかもしれない。とはいえ、なぜ低速走行を強いられるのかなんてつまらないこと考える人は少ないでしょうね。そんなこと考えてもすぐに勝ちに繋がるわけじゃないから。でもそれはきちんとまわりまわって勝ちに繋がるし、ケガも少なくなるしで、いっこも悪いことがないんですけどね。

先日も書きましたが転んでると轢かれますよ。あるいは衝突しますよ。結果が悪ければ死んだり殺したりしますよ。だから転んだらできるだけ早くトラック以外の部分に待避しましょ。できれば転ばないようにしましょう。あんまり転ばなくなると声を大にして、そろそろあのルールやめませんか、って叫ぶことができるんですけどね。あ、十分でかいですか。そうですか。

AMAにあのルールがないのは、何故かは調べてますがわかりません。ただ、ひとつのキーワードで十分だろうとは思います。それについてはまた明日。

昔の話し

さて、連日というか書いているのはほぼ2日間くらいなんですが、ちょっと昔話しをしましょうか。

その昔、今はカメラメンズの一人の千葉さんとエンジョイライトウエイトでブービー賞を争い、今をときめくKINGがエンジョイミドルでアタシとじゃれてくれてた頃だから2000年とか2001年くらいの話し。

そのころのルールに「転んだら元のポジション順位に戻れる」ってのがあった。で、どうなるのか。ちょっともったいぶりましょう。

転倒天国 
そのころのデータがないので都合のよい記憶になっている可能性を否定しませんが、転んだからといって罰則はなかった。うーん、あったかもしれないけど実際に適応された選手はいなかったと思う。どうだろうか?そのころを知る、現在も現役を生き残る選手や関係者のみなさん。

ルールとしてはそういう訳で、今と違って転んだら転ぶ前の順位に戻してもらえた。そしてペナルティを課されない。今と同じなのは転ぶと黄旗が上げられてスロー走行になるところ。

この状況で転倒に対する安全マージンをゼロでレースをするとどうなるのか考えて欲しい。

なぜ安全マージンがゼロでもいいのか?それは生命や健康への配慮を欠いたとき、転倒に関するリスクはゼロになるからだ。転倒しても順位を失うこともない。転倒してもポイントを失うこともない。つまり転倒しても健康や生命を失う以外ほとんど失うものがないからだ。

もちろん接触を起こせば他の選手はその影響を受けることになる。しかし、そこに生命や健康への配慮がなかったら……。そう、やはり失うものはほとんどない。わずかに失われるのは車両の部品代くらいだ。

安全マージンゼロのレースとは?回答はおそらくあなたの想像どおりだ。

転倒リスクがゼロになったとき、転倒までのマージンを設けずに走ることができるようになる。100%持ちうる能力を使い切って運に任せてターンに飛び込んで、運が悪ければ転倒する。そして他の選手に接触する。運がよければ他の選手よりも速くターンし順位を上げることができる。なぜなら他の選手は安全マージンを設けて、持ちうる能力を全て使い切る訳ではないからだ。

現在のダートトラックレースだけを知る方には想像できるだろうか。周回毎にイエローが振られ1つのファイナルが15分にも20分にもなる状況が。本来なら長くても20秒*12周で240秒、約4分もあれば終わるレースが15分も続くのだ。リスタートしたと思うと転倒する、バタバタ選手がなぎ倒される。また元の位置に戻ってリスタートする。これが何度も続いて、本当は何週目なのか観客からはわからなくなる。そして、いつの間にかレースはフィニッシュする。

このルールが適切なのか、当時はわからなかった。どうしていいのかもわからなかった。ただ、AMAのルールにはない、と言うことだけはエライシトに教えてもらった。それでもそのときは、なぜAMAにないルールが日本にはあるのか。そのルールがなぜおかしいと感じるのか、端的に分析することはできなかった。そのときのアタシが出した答えは「転倒に作為がある場合でもこのルールでは転ばない参加者が有利転んだ参加者に不利益を受けることにならない」だったと思う。

昔話はここまで。

戻りつつあるもの 
いまはそのルールは改訂されて転んだ参加者には順位を下げるペナルティーが課せられるようになった。

だから転ばない参加者はいつでも有利だ。とはいえ制限はされるのだけど。安全マージンを残し他の選手と競うこと、それはスピードよりも安全を尊重し、自分の生命を尊重し他の参加者の生命を尊重する。

そうして、レースも、参加者も進化してファイナルレースはずいぶんときれいに終えることができるようになった。一度も低速走行を強いられずに終わるレースが多くなった。

昔話の頃から見るとずいぶんと現代的なレースだ。でもこれは本来ある姿にもどりつつあるだけに過ぎない。理想的な状態にもどるまであと少しやらなければならないことがある。